JAMA Neurology 2月15日号にプロトンポンプ阻害剤(PPI)の使用と認知症リスクを調べた前向きコホート研究の論文が乗っている。75歳以上の7万人以上の人を2004年から2011年まで調べたところPPIを常用していた人達(2950人、平均年齢83.8歳、女性77.9%)は使用していない人達(70729人、平均年齢83.0歳、女性73.6%)に比べて1.44倍(95%CI,1.36-1.52;P<0.001)認知症のリスクが高いとのことである。最近話題となったPPIとCKDとの関連も含めて、PPIの継続にはそれなりの根拠が必要となってきたようだ。

Association of Proton Pump Inhibitors With Risk of Dementia A Pharmacoepidemiological Claims Data Analysis